アプリケーション開発において時々「そこはバッチで処理します。」と言った言葉が飛び交うことがあります。現在、皆さんが利用しているアプリケーションの多くは、オンライン処理と呼び、要求(問いかけ)に対して、結果(答え)を即時に得ることができる「対話型システム」となります。また、この要求から結果までを応答時間(レスポンス)と呼び、時に「遅い・速い」といった議論になる部分です。一方で大量のデータを一度に処理しなければならない場合があります。もちろんデータ量や処理の複雑さにもよりますが、処理には時間がかかります。そのためオンライン処理では、処理が終わるまでパソコンの画面とにらめっこすることになってしまいます。これではいつまでたっても帰れません。
そこで、このような大量のデータを一度に処理を行う場合には、バッチ処理といった選択肢になります。オンライン処理(対話型)に対し、バッチ処理は「一方通行型(一括処理型)と呼び、要求(問合せ)に対する処理を一度に行わせます。「やっとけ」「やっときます、やっときました」といったイメージが近いかもしれません。
弊社製品の保険代理店システム「i-Fit」は、オンライン処理がほとんどで、各保険会社から提供される保険契約情報のデータ取込もオンライン処理で実施可能なのですが、団体契約の更改なので大量のデータを処理しなければならない場合や、取込の手間を省くために取込を自動化する場合などは、データ取込をバッチで処理するようになっています。