保険用語集(システム導入関連)– archive –
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特定契約比率(とくていけいやくひりつ)
「特定契約比率」とは、損害保険代理店が取り扱う保険料に占める「特定契約」の保険料の割合のことです。「特定契約」とは「代理店と人的または資本的に密接な関係を有する者(特定者)」を保険契約者とする保険契約を指します。この割合が30%を超えると、保険会社は速やかに改善するよう指導し、50%を超えると、代理店委託契約の解除など、より厳しい措置が講じられることがあります。ただし、1996年3月31日以前の登録代理店で、かつ同年4月1日以降2001年3月31日までの間に損害保険代理店制度に基づく種別変更を... -
ハ方式(はほうしき)
「ハ方式」とは、保険の比較推奨販売において、代理店が独自の基準で商品を選んで推奨する方式を指します。保険業法施行規則第227条の2第3項第4号ハに根拠があるため、「ハ方式」と呼ばれます。2024年12月25日に公表さらた「金融審議会損害保険業等に関する制度等WG報告書」では、乗合代理店における比較推奨販売を適切化する観点から、「ハ方式」の廃止が打ち出されました。 -
マイグレーション
システムの入替えなどを検討する際に マイグレーション(Migration)という用語を耳にすることがあります。マイグレーションとは、現在の環境から別の環境へ移行することを指し、IT業界ではデータやインフラ、ソフトウェアなどを移行する場合に利用されます。但し、このように一言でマイグレーションといってもいくつかの要素がふくまれるので、マイグレーションを行う範囲を限定したい場合には以下の用語を利用するとより明確に伝わると思います。① システム マイグレーション:既存システムを新しいシステム環... -
月次精算 と デイリー精算(げつじせいさん と でいりーせいさん)
保険代理店が保険契約者からお預かりした損害保険料(損保)を管理するための代理店勘定口座に収納された保険料を月1回、損害保険会社各社から送付される保険料精算書をもとに保険料の精算作業(確認)を実施、保険料は保険会社へ送金し、代理店手数料を売上として受け取っています(「月次精算」)。これとは別に、近年では保険会社各社ともキャッシュレス化が推進されていることから、従来、現金や小切手で集金したものは、代理店勘定口座へ預入を行っていましたが、この預入を行うことなく、集金した当日もし... -
プロトタイプ型(開発)
ウォーターフォール型(開発)では、要件定義の後に、外部設計(画面の設計や、DB設計を行う)を行うのが一般的なのですが、プロトタイプ型(開発)では、要件定義の後に「実際に操作を行うことができる画面」を作成し、これをまずは「評価」し、プロトタイプ完成後に設計・開発の工程を行う開発手法です。ウォーターフォール型(開発)でも、画面設計をおこないますがあくまでも資料ベースなのに対し、プロトタイプ型(開発)では、実際に動作(操作)できる画面が作成されるため、ウォーターフォール型(開発... -
アジャイル型(開発)
サービスインまでの時間を短縮できることが名前の由来になっているアジャイル(素早い)型開発。システムやソフトウェアを開発を機能といった小さな単位にわけて開発工程(要件→設計→開発→テスト)を繰り返し行う開発手法になります。そのため、テストが完了したものからリリースすることができ、他機能によって生じる仕様変更等はこれをブラッシュアップしながら、システム全体を組み上げていくといったことが特徴です。そのため、仕様変更に強く、リリースまでの期間が短縮されるアジャイル型(開発)は、現在の... -
スパイラル型(開発)
スパイラル型(開発)は、作成するシステム全体をサブシステムや機能ごとに分割し、サブシステムや機能ごとにシステム開発手順を繰り返し行いながら開発を行っていく手法です。すなわちAの機能を作成し、要求者からのフィードバックを受けて、今度はBの機能を順に作成していきます。作成都度、要求者に内容の確認を行いながら進めることができるので、手戻りのリスクが低くなります。また、要件定義が不完全なものであっても、開発工程を進めることができます。これは開発プロセスの途中で仕様変更や修正が発生... -
ウォーターフォール型(開発)
ウォーターフォール型(開発)は、ソフトウェア開発における昔からある一般的な開発手法で開発前に仕様を固めるスタンダードなやり方になります。システム開発手順の上流工程(要件定義)から下流工程(総合テスト)までを順番に行います。そのため、プロジェクトの全体像が分かるため予算や人員等の計画をたてやすいといったメリットがある一方、テスト工程の段階で「仕様変更」が発生すると、上流工程にさかのぼり変更を行うといった手戻りが発生します。これによりコストや進捗に影響を与えるため遅延リスクの... -
ミドルウェア
システムを導入する際に一度は耳にしたことがあると思います。では「ミドルウェア」とは何なのか、実は「ミドルウェア」もソフトウェアなのです。但し、一般的なソフトウェアとは異なる役割を担っています。例えば保険代理店システムのソフトウェアを導入しようとした場合。サーバー(機器)に、保険代理店システムのソフトウェアだけをインストールしてもシステムを動作させることはできません。サーバー(機器)には、① OS(Windowsなど) ② ミドルウェア(アプリケーションサーバーなど) ③ アプリケーシ... -
開発手法(かいはつしゅほう)
システムの専門用語である「開発手法」とは、システム(ソフトウェア)開発において利用する作業手順やルールのことになります。通常、一からシステム(ソフトウェア)の開発を行う場合、対応するプロジェクトの規模や性質、参画するメンバの人員数や、能力、開発期間などを考慮したうえでこれに適した「開発手法」を選択することが良いと言われています。その「開発手法」には、ウォーターフォール型、プロトタイピング型、スパイラル型、アジャイル型といった良く聞かれる「開発手法」をはじめ、さまざまな開発...