システム開発の打合せにおいて時々「API」というワードを耳にしたことはありませんか。実はこれ「Application Programming Interface(アプリケーション プログラミングインタフェース)」の略語です。この言葉の通り、アプリケーション(ソフトウェア)と、別のアプリケーション(ソフトウェア)を繋ぐ橋渡し(インタフェース)の役目を果たします。そのため、お互いのアプリケーションの間でのやり取りに必要なルールや仕様をあらかじめ取り決め「API」を作成。お互いのアプリケーションがそのルールにしたがい接続・利用することができるようになります。「API」にはさまざまな種類が存在し、その中には一般公開されている「API」もあり、これを利用することで容易に他アプリケーションと連携することが可能となっています。
「API」の役割を簡単に説明するならば、Aのアプリケーションでは代理店手数料を計算する機能をもっていないとして、この時新たな機能を作りこむのは大変ですが、仮に代理店手数料を計算することができるBのアプリケーションが存在する場合、これを活用すれば開発作業を省力化することができますね。そこで「API」を作成もしくは、事前に用意されている「API」を利用するわけです。Aのアプリケーションから「この保険の代理店手数料を計算して」といった要求をすると、「API」はBのアプリケーションに計算の依頼があったことをBのアプリケーションに通知をします。通知を受けたBのアプリケーションは、代理店手数料を計算し、その結果を「API」に戻します。これを受け取った「API」はAのアプリケーションに「計算できました」と応答します。Aのアプリケーションではみずからが計算することなく代理店手数料を得ることができるわけです。
このように最近では新しく機能や部品を作らずに、既にある機能・部品を、「API」を介し色々組み合わせて利用することもあるようです。