保険用語集(システム導入関連)– archive –
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インシュアテック(InsurTech)
インシュアテック(InsurTech)とは、保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、保険分野におけるフィンテック(FinTech)を指します。ちなみにフィンテック(FinTech)も金融(Finance)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結び付けたさまざまな革新的な動きのことになります。経済産業省が2017年5月に公開した「FinTech ビジョン」では、「保険分野における FinTech」と定義され、テクノロジーを活用した新たな保険商品の開発や、販売・引... -
構成員契約規制(こうせいいんけいやくきせい)
構成員契約規制って何?あまりシステム開発で関係のない言葉になりますが、保険販売代理店がどのような保険契約を取り扱っているかを知る上でも、覚えておいても良いかもしれません。実は保険業法で「生命保険には構成員契約規制」というものが定められています。これは企業が生命保険会社と募集代理店契約を締結し、生命保険商品の募集を行う場合、従業員への圧力等を防止する観点から、当該企業およびその企業と密接な関係を有する者に対して、保険募集を原則として禁止しています。なので企業代理店と呼ばれる... -
保険の「第1分野」「第2分野」「第3分野」
そもそも、生命保険と損害保険では何が違うのでしょう。大きな違いは取り扱える保険商品が異なることです。これを分類しているのが「第1分野」「第2分野」「第3分野」になります。「第1分野」は「人を対象」とした保険(死亡保険、養老保険等)なので、生命保険会社が販売します。これに対し「第2分野」は「物を対象」とした保険(自動車保険、火災保険等)なので、損害保険会社が販売します。最後に「第3分野」ですが、こちらは「病気やケガを対象」とした保険(医療保険、介護保険、がん保険)になります... -
Aグループ と Bグループ
保険代理店システム導入の打合せの中で、時折「Bグループ(B団体)」といった言葉を耳にします。言葉の中に「団体」といったワードが含まれる場合は、なんとなく想像できるのですが、「Bグループ」と言われてしまうとさっぱりわかりません。実はこの「Bグループ」は、会社(団体・官公庁など)と保険会社が団体契約を結び、会社に属する従業員・OB(OG)が加入者(被保険者)となる団体保険のことで、以前記載した「団体契約 と 団体扱い契約」で説明をした団体契約と同じです。一方で「Aグループ」が... -
団体契約(だんたいけいやく)と団体扱い契約(だんたいあつかいけいやく)
損害保険、生命保険には個人や企業が契約者となる通常の契約(一般契約と呼称したりします)とは別に、団体契約や団体扱い契約があります。団体とある通り一定数の保険加入者が存在する(一定の要件を満たす)会社(団体・官公庁等)との保険契約になります。団体契約と団体扱い契約は言葉が似ているので混乱してしまうのですが団体契約の契約者は会社(団体・官公庁等)、加入者(被保険者)が会社に属する従業員・OB(OG)となり、保険証券(証券番号)は1本で管理されます。一方団体扱い契約の契約者は会... -
API(エーピーアイ)
システム開発の打合せにおいて時々「API」というワードを耳にしたことはありませんか。実はこれ「Application Programming Interface(アプリケーション プログラミングインタフェース)」の略語です。この言葉の通り、アプリケーション(ソフトウェア)と、別のアプリケーション(ソフトウェア)を繋ぐ橋渡し(インタフェース)の役目を果たします。そのため、お互いのアプリケーションの間でのやり取りに必要なルールや仕様をあらかじめ取り決め「API」を作成。お互いのアプリケーションがそのルールにしたがい... -
事業報告書(じぎょうほうこくしょ)
2014年(平成26年)5月に「保険業法等の一部を改正する法律」が「成立」し、2016年(平成28年)5月施行されました。この保険業法の改正で、「意向把握・情報提供義務」、「体制整備義務」、「募集人管理義務」、「コンプラ遵守」、「ガバナンス」といった内容が変わりました。これにより従来は、保険会社が保険代理店を管理・監督する立場であったものが、保険代理店みずからが「教育・指導・管理」し「顧客本位の業務運営」が求められることになり、さらに金融庁の監査の対象にもなりました。また、この改正によ... -
CRM(シーアールエム)
良く耳にする「CRM」とは、いったい何?何者?なのでしょう。実はこれ「Customer Relationship Management」の略語で、翻訳すると「顧客関係管理」となりますがまったく何のことかわかりません。実はこれ「顧客の情報や行動履歴など、顧客との関係性を管理し、顧客との良好な関係を構築・促進すること」だそうです。なのでシステムや、アプリケーションソフトなどでは、CRM=顧客管理システムと呼ばれています。但し、顧客管理システムだからといって、それが本当に「CRM」ができるとは限らないので少し注意が必要... -
処理サイクル(しょりさいくる)
随時、日次、週次、月次、年次。これらはアプリケーション開発では、処理サイクルのことになります。処理サイクルとは処理を行う周期を示します。例えば「データ取込を日次でバッチ処理します」といった場合、毎日データ取込がバッチ処理で行われることになります。よって週次は週1回、月次は月1回、年次は年1回処理することを意味します。但し、随時にいたっては定期的ではなく必要な時に実施をする、すなわち不定期に処理がなされることを意味します。利用者がアプリケーション(ソフトウェア)を利用する場... -
オンライン処理 と バッチ処理
アプリケーション開発において時々「そこはバッチで処理します。」と言った言葉が飛び交うことがあります。現在、皆さんが利用しているアプリケーションの多くは、オンライン処理と呼び、要求(問いかけ)に対して、結果(答え)を即時に得ることができる「対話型システム」となります。また、この要求から結果までを応答時間(レスポンス)と呼び、時に「遅い・速い」といった議論になる部分です。一方で大量のデータを一度に処理しなければならない場合があります。もちろんデータ量や処理の複雑さにもよります...